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コーヒーは虫歯予防効果がある?適切な飲み方や虫歯のリスクまで紹介

投稿日:2025年2月3日/更新日:2025年2月3日

「コーヒーには虫歯予防の効果がある?」

「コーヒーによる虫歯や歯の黄ばみのリスクは?」

「コーヒーを楽しみながら健康を維持したい」

上記の疑問をお持ちの方は、毎日飲むコーヒーが歯に悪影響を与えていないか不安を感じているのではないでしょうか。

コーヒーに含まれるポリフェノールには、虫歯予防の効果があります。

本記事では、「コーヒーの虫歯予防効果について、適切な飲み方や虫歯のリスク」を紹介します。

虫歯予防に効果的なコーヒーの飲み方や、コーヒー以外の虫歯予防に効果的な飲み物まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

コーヒーには虫歯予防の効果がある?

コーヒーによる虫歯予防効果を、2つ紹介します。

  • ポリフェノールの抗菌作用
  • 口内環境の改善

それぞれ解説します。

ポリフェノールの抗菌作用

コーヒーに含まれるポリフェノールには、虫歯予防効果があることが報告されています。

とくに、クロロゲン酸という種類のポリフェノールに抗菌作用があります。

虫歯の原因となる細菌の増殖を抑える働きがあるため、虫歯のリスクが低下しやすいです。

ただし、砂糖入りのコーヒーは糖分が虫歯菌を増殖させ、逆効果になるケースもあるため注意が必要です。

口内環境の改善

コーヒーのポリフェノールは、口内環境の改善にも役立ちます。

抗菌作用に加え、抗ウイルス作用や抗酸化作用もあるため、口内を健康に保てます。

ただし、飲みすぎると舌に色素が沈着し、口臭の原因になるケースもあるため注意が必要です。

また、カフェインは利尿作用があり、頻繁な排尿によって口内が乾燥する場合もあります。

口臭につながる可能性があるため、適量を守ることが大切です。

コーヒーが虫歯リスクを高める場合もある

コーヒーが虫歯リスクを高める理由は、以下のとおりです。

  • 砂糖やミルク入りが虫歯の原因となる
  • 酸性飲料としてのエナメル質への影響
  • 飲みすぎによる口腔内の乾燥や酸性化

ひとつずつ解説します。

砂糖やミルク入りが虫歯の原因となる

コーヒーは、砂糖やミルクを加えると虫歯のリスクが高まりやすいです。

ブラックコーヒーは虫歯予防効果もありますが、砂糖を入れると逆効果になります。

砂糖やミルクに含まれる乳糖は虫歯菌のエサとなり、虫歯菌の増殖を促進させます。

虫歯予防のためには、砂糖やミルクを入れずにブラックコーヒーを飲むのがおすすめです。

酸性飲料としてのエナメル質への影響

コーヒーは酸性飲料の一種であり、頻繁に飲むとエナメル質に影響を与えます。

コーヒーの酸性度は炭酸飲料やフルーツジュースほど強くありません。

ただし、長期的にまた頻回に飲み続けると少しずつエナメル質を溶かしてしまいます。(酸蝕)

また、コーヒーに含まれるタンニンやフェノールが歯の表面に付着し、着色の原因にもなるため注意しましょう。

飲みすぎによる口腔内の乾燥や酸性化

コーヒーの飲みすぎは、口腔内の環境を悪化させ、虫歯のリスクを高めやすいです。

コーヒーを飲むと一時的に口内が乾燥し、唾液の分泌が減少します。

唾液には口内を中和し、歯を保護する働きがあるため、唾液が減ると口内が酸性に傾きやすいです。

酸性環境は虫歯菌の活動を促進するため、虫歯のリスクが高まります。

また、カフェインには利尿作用があるため、頻繁な排尿によってさらに口内が乾燥する場合もあります。

虫歯予防に効果的なコーヒーの飲み方

※虫歯予防目的でコーヒーを飲むことはオススメしません。(最後に解説をします)

あくまで、虫歯のリスクを上げにくい飲み方です。

  • 無糖のコーヒー(ブラックコーヒー)を飲む
  • 過剰に摂取しない
  • 飲むタイミングに注意する
  • 口をすすぐ
  • 定期的な歯磨きをおこなう

それぞれ解説します。

無糖のコーヒー(ブラックコーヒー)を飲む

虫歯予防には、ブラックコーヒーが最適です。

コーヒーに含まれるポリフェノールには抗菌作用があり、虫歯の原因となる細菌の増殖を抑えます。

ただし、砂糖は虫歯菌の栄養源となり、ミルクに含まれる乳糖も虫歯菌のエサになるため注意が必要です。

過剰に摂取しない

コーヒーの飲みすぎは、虫歯のリスクを高める原因となるため控えましょう。

欧州食品安全機関(EFSA)によると、健康な成人のカフェイン摂取量は1日あたり400mg以下、1回200mg以下が望ましいです。

インスタントコーヒー(100mlあたり57mg)に換算すると、1日約700ml、1回約350mlに相当します。

過剰摂取すると、歯のエナメル質を溶かしたり、着色の原因になったりする場合もあります。

コーヒーは酸性飲料のため、適量を守り、1日1〜2杯程度を心がけるのが大切です。

飲むタイミングに注意する

コーヒーは酸性のため、あまり長い時間をかけ毎日頻回に摂取すると唾液の中和作用が薄れ、エナメル質が溶けてしまいますので要注意です。

就寝前や空腹時はコーヒーの摂取を避けましょう。

就寝前にコーヒーを飲むと、睡眠の質が低下し、体調不良につながる可能性もあります。

また、空腹時にコーヒーを飲むと胃酸の分泌が促進され、胃腸に負担をかける場合があります。

口をすすぐ

コーヒーを飲んだあとは、水でうがいをするのがおすすめです。

コーヒーの色素沈着を防ぎつつ、ポリフェノールの効果で口内環境を整えられます。

うがいは口内に残ったコーヒーの酸を中和し、エナメル質への影響を軽減可能です。

定期的な歯磨きをおこなう

コーヒーによる虫歯予防効果は非常に限定的でエナメル質も溶かす作用があることから定期的な歯磨きが欠かせません。

とくに就寝時は唾液の分泌が減少し、虫歯菌が活発なため、就寝前の歯磨きが大切です。

また、フロスや歯間ブラシを使用し、歯と歯の間も丁寧に清掃しましょう。

加えて、定期的な歯科検診も虫歯予防には欠かせないため、半年に1回程度、歯科医院でのクリーニングがおすすめです。

【コーヒー以外】虫歯予防に効果的な飲み物

コーヒー以外で虫歯予防に効果的な飲み物は、以下のとおりです。

  • 緑茶
  • 紅茶
  • 牛乳
  • 無糖の豆乳

ひとつずつ解説します。

水は、唾液の分泌を促進して口腔内の乾燥を防ぐため、虫歯菌の繁殖を抑制します。

虫歯予防のためには、食後に水でうがいをするのがおすすめです。

唾液には歯の表面を修復する再石灰化作用もあり、虫歯予防に役立ちます。

さらに、水には洗浄作用があり、食べかすを除去し酸の生成を防ぎます。

緑茶

緑茶に含まれるカテキンやポリフェノールには、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。

カテキンやポリフェノールは、歯垢の形成を防ぎ、口腔内の細菌を減らしやすいです。

また、緑茶にはフッ素も含まれており、歯のエナメル質を強化する効果もあります。

緑茶は、1日2〜3杯程度飲むのがおすすめです。

緑茶を飲みすぎると、歯の着色につながるため、適量を心がけましょう。

紅茶

紅茶に含まれるカテキンやフラボノイドには、歯垢の蓄積を防ぐ働きがあります。

また、紅茶に含まれるタンニンにはフッ素が含まれており、歯のエナメル質を保護します。

紅茶には殺菌・消毒作用もあるため、虫歯菌の活動を抑制する効果が得られやすいです。

ただし、紅茶の色素は歯の着色の原因にもなるため、飲んだあとは水うがいが推奨されます。

紅茶は、カフェインが含まれるため、就寝前の摂取は避けましょう。

牛乳

牛乳に含まれるカルシウムは、歯のエナメル質を強化し、再石灰化を促進します。

牛乳のタンパク質は、歯の土台をつくり、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。

ただし、就寝前に牛乳を飲む場合は、注意が必要です。

寝る前の口腔内に糖分が残っていた場合、虫歯のリスクも高まるため気をつけましょう。

牛乳は飲むことで唾液の分泌が促進され、口腔内のpHバランスが整うため、虫歯菌の活動が抑制されます。

無糖の豆乳

無糖の豆乳も、虫歯予防に効果的な飲み物です。

豆乳に含まれるカルシウムやタンパク質は歯の健康維持に役立ち、豆乳に含まれるマグネシウムは、カルシウムの吸収をサポートします。

また、唾液の質低下や歯周病の悪化を防ぐ効果も期待できます。

一方で、豆乳に含まれるイソフラボンは歯の黄ばみの原因になるため、飲んだあとは水うがいがおすすめです。

ただし、糖分が添加された豆乳は避け、必ず無糖のものを選びましょう。

虫歯リスクの高い飲み物

虫歯リスクの高い飲み物は、以下の5つです。

  • 炭酸飲料
  • 清涼飲料水
  • スポーツドリンク
  • アルコール飲料
  • 乳酸菌飲料

それぞれ紹介します。

炭酸飲料

炭酸飲料は、虫歯リスクが高い飲み物の代表格です。

コーラなどの炭酸飲料のpHは2.2程度と非常に酸性度が高く、胃液に近い値を示します。

強い酸性は歯のエナメル質が溶けるリスクもあり、炭酸飲料に含まれる糖分は虫歯菌の栄養源になります。

もし炭酸飲料を飲む場合は、ストローを使用するなど歯に直接触れないよう工夫するのがおすすめです。

また、飲んだあとは水うがいをするのが推奨されます。

清涼飲料水

清涼飲料水、とくに果汁飲料は虫歯リスクが高い飲み物です。

果汁飲料のpHは3.5前後と酸性度が高く、歯のエナメル質を溶かす可能性があります。

また、果汁飲料に含まれる糖分は虫歯菌の栄養源となります。

とくに、オレンジジュースなどの柑橘系飲料は、コーヒーより酸性度が高いです。

加えて糖分も多いため、虫歯リスクはコーヒーよりも高くなります。

スポーツドリンク

スポーツドリンクは、一見健康的に見えますが、実は虫歯リスクが高い飲み物です。

スポーツドリンクの多くは酸性であり、pHが低いため、歯のエナメル質に直接ダメージを与える場合があります。

コーヒーと比較すると、スポーツドリンクのほうが糖分も多く、虫歯リスクが高いです。

とくに運動中に頻繁にスポーツドリンクを摂取する場合、口腔内に糖分と酸が長時間留まりやすくなるため注意しましょう。

アルコール飲料

一部のアルコール飲料も、虫歯リスクが高い飲み物に含まれます。

とくに以下のアルコール類は酸性度が高く、日常的に飲んでいる方は歯が溶ける原因となっている場合もあります。

  • チューハイ
  • 梅酒
  • ワイン

また、アルコールには利尿作用があるため、飲酒後は口腔内が乾燥しやすいです。

唾液の分泌が減ると虫歯菌の活動が活発になるため、飲んだあとは水うがいをおこないましょう。

乳酸菌飲料

虫歯リスクが高い飲み物には、乳酸菌飲料も含まれます。

乳酸菌飲料には多くの糖分が含まれており、虫歯菌の栄養源となります。

また、乳酸菌飲料は酸性のため、歯のエナメル質を弱くしやすいです。

さらに、乳酸菌飲料を少しずつ飲む習慣がある場合、口腔内が長時間酸性状態になり、虫歯のリスクが高まります。

コーヒーと比較すると、乳酸菌飲料のほうが糖分も多く、虫歯リスクが高いといえます。

乳酸菌飲料を飲む際は、一気に飲み干し、その後水でうがいをするのがおすすめです。

【まとめ】適切なコーヒーの飲み方で虫歯予防をサポートしよう

以上、コーヒーやその他飲み物に含まれる虫歯予防作用について解説しました。

注意していただきたいのは、コーヒーの場合エナメル質を溶かしてしまう(酸蝕)作用もあるため、虫歯の予防を目的としてコーヒーを飲むのはあまり適切ではありません。また虫歯予防効果がある成分が含まれているとはいえ、予防効果が高いとは言えません。

虫歯の予防に最も効果的なのは、やはりフッ素(フッ化物)と適切なブラッシングです。そういった虫歯の予防の邪魔をしないコーヒーの飲み方といったイメージでいてもらえるのが良いでしょう。

さらに、歯科医院で定期的なクリーニングを受けられると、日常の歯磨きで取り除けない歯垢や歯石を除去でき、虫歯予防に効果的です。

また、当院では予防歯科に力を入れています。現在歯に違和感がある方は、ぜひ岡谷市の山田歯科医院までお気軽にご相談ください。

歯科医師
コラム監修者
歯科医師 山田 宏樹
【経歴】
  • 愛知学院大学 歯学部卒(2014年)
  • 愛知県安城市の歯科医院にて医局長として6年間勤務(2014〜2020年)
  • 現在はきしもと刈谷矯正歯科で院長として矯正治療(ワイヤー マウスピース)やその他自費診療を行っている(2020年〜)
  • 山田歯科医院 非常勤

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