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虫歯になりやすい人の特徴は?虫歯を放置するリスクや予防法を解説

投稿日:2025年5月30日/更新日:2025年5月30日

「自分が虫歯になりやすいかどうかを判断したい」

「虫歯の原因やリスク要因を明確に知りたい」

「虫歯を予防するための具体的な対策方法を知りたい」

歯磨きをしっかりしているつもりでも、虫歯を繰り返してしまうと、なぜこんなにも虫歯になりやすいのか原因が気になり、不安や疑問を感じているのではないでしょうか。

虫歯になりやすい人の特徴には、歯磨きが不十分で磨き残しが多い、遺伝的に歯質が弱い

などが挙げられます。

本記事では、「虫歯になりやすい人の特徴や虫歯を放置するリスク」を紹介します。

虫歯リスクを効果的に予防する方法まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

虫歯になりやすい人に共通する9つの特徴

虫歯になりやすい人に共通する特徴は、以下の9つです。

  • 歯磨きが不十分で磨き残しが多い
  • 遺伝的に歯質が弱い
  • 歯並びが悪く、磨きにくい部分がある
  • 口呼吸をしている
  • 唾液の分泌量が少ない(ドライマウス)
  • 甘いものや酸っぱいものを頻繁に摂取する
  • 間食やダラダラ食べをする習慣がある
  • 歯茎が下がっている(歯肉退縮)
  • 歯科医院の定期検診を受けていない

それぞれ解説します。

歯磨きが不十分で磨き残しが多い

歯磨きが不十分だと、歯垢やプラークが残り、虫歯のリスクが高まります。

歯は、鏡を見ながら丁寧に磨くことが基本です。

また、舌も軽く磨くことで、口内の細菌を減らせます。

歯間ブラシやデンタルフロスも活用し、歯ブラシでは届きにくい部分もしっかりと清掃することで、虫歯を防ぐ効果が高まります。

遺伝的に歯質が弱い

遺伝的に歯質が弱いと、虫歯になりやすい傾向があります。

エナメル質が薄かったり、再石灰化がうまくいかない場合、酸に弱くなります。

定期的な歯科検診とフッ素(フッ化物)入りの歯磨き粉を使うことで、予防が可能です。

フッ素(フッ化物)はエナメル質を強化し、虫歯の進行を防ぐため、とくに重要です。

遺伝的要因に対しても、効果的なケアをおこなうことが虫歯予防に役立ちます。

歯並びが悪く、磨きにくい部分がある

歯並びが悪いと、歯の間に汚れが溜まりやすくなります。

歯ブラシだけでは届きにくい部分があるため、歯間ブラシやデンタルフロスでのこまめな掃除が必要です。

歯並びが気になる場合、矯正治療を受けることを考えてみましょう。

矯正治療を受けることで、歯の隙間が改善され、虫歯のリスクを減らせます。

口呼吸をしている

口呼吸は口腔内の乾燥を引き起こし、唾液の自浄作用が低下します。

そのため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

とくに風邪やアレルギーで鼻呼吸が難しい場合、口呼吸が習慣化しがちです。

唾液の分泌量が少ない(ドライマウス)

唾液が少ないと、口腔内の細菌が繁殖しやすく、虫歯のリスクが高まります。

ドライマウスが続くと口内が乾燥し、口臭や虫歯が発生しやすくなります。

ガムを噛んだり(糖分の入ってないもの)、水分をこまめに摂取するのが効果的です。

また、市販の湿潤スプレーを使用することで、乾燥を防ぐ方法もあります。

唾液の分泌を促し、健康な口腔環境を保ちましょう。

甘いものや酸っぱいものを頻繁に摂取する

甘い食べ物や酸っぱい飲み物は、虫歯の原因となる酸の生成を助長することがあります。

食後に甘いお菓子を食べる習慣や酸っぱい飲み物を好むと、酸の量が増え、歯のエナメル質を溶かします。

ジュースや炭酸飲料を長時間や頻回に飲むのも歯を酸で侵食し、虫歯を引き起こします。

糖分や酸を控えめにし、飲み物には水や無糖のお茶を選ぶようにしましょう。

間食やダラダラ食べをする習慣がある

間食やダラダラ食べを繰り返すと、口腔内に食べ物が残り、虫歯菌が増殖しやすくなります。

とくに昼食と夕食の間に間食を繰り返す習慣があると、口腔内のpHが酸性になり、歯のエナメル質が溶けやすくなります。

間食を減らし、ダラダラ食べを避け、虫歯のリスクを減らしましょう。

どうしても間食を避けられない場合は、こまめに水でゆすいだりガムを噛むことで唾液を分泌させる方法が何もしないよりは効果的です。

歯茎が下がっている(歯肉退縮)

歯茎が下がると歯の根元が露出し、虫歯になりやすくなります。

歯茎の後退は、強い歯磨きや歯周病が原因です。また加齢でも歯茎の後退が生じます。

歯磨き時に出血が見られる場合は、早期に歯科治療を受けるのがおすすめです。

歯周病予防のために、優しく歯磨きをおこない、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯茎周辺を丁寧に清掃しましょう。

歯科医院の定期検診を受けていない

定期的な歯科検診を受けないと、初期の虫歯を見逃し、進行させてしまう可能性があります。

歯科医院では、レントゲンを使って目に見えない初期虫歯の発見が可能です。

定期的なクリーニングを受けることで、歯垢や歯石を除去し、虫歯を予防できます。

3カ月〜6カ月ごとの定期検診を受けることが推奨されており、早期発見と予防によって、治療を簡単に済ませられます。

虫歯になる仕組み

虫歯は、歯の表面に付着した細菌が糖分を分解し、酸を生成することで歯を溶かし始めます。

酸が歯のエナメル質を溶かし、進行すると象牙質、さらには歯髄にまで達する場合もあり、最終的には歯が失われます。

糖分を摂取すると、虫歯菌が酸を生成し歯を溶かし、歯磨きが不十分だとこの過程が早く進行するため注意が必要です。

虫歯を放置するリスク

虫歯を放置するリスクは、以下のとおりです。

  • 口臭が強くなる
  • 激しい痛みが現れる
  • 食欲不振になる
  • 歯の神経が壊死する
  • 歯根に膿がたまる
  • 副鼻腔炎を引き起こす
  • 顎の骨に炎症が起こる
  • 全身の健康に影響をおよぼす
  • 歯を失う可能性がある
  • 治療費や治療期間が増大する

ひとつずつ紹介します。

口臭が強くなる

虫歯が進行すると、口腔内で細菌が増殖し、悪臭を放つケースもあります。

進行した虫歯では、歯の穴に汚れや膿がたまり、口臭が悪化します。

放置すると、治療が遅れるだけでなく、口臭が長期的に続く場合もあるため注意が必要です。

周囲に不快感を与える原因となる前に、早期の治療が大切です。

激しい痛みが現れる

虫歯が神経に達すると、冷たいものや甘いもので強い痛みを感じる場合があります。

とくに夜間に痛みが強くなるケースも多く、早期に治療を受けるのが重要です。

治療を遅らせることで、痛みが長引き、日常生活に支障をきたす場合もあります。

食欲不振になる

歯の痛みや違和感が強くなると、食事を取ることが困難になり、食欲が低下します。

食事を取ることが辛くなり、栄養不足につながる場合もあります。

健康に悪影響をおよぼす前に、早期に治療を受けるのが大切です。

歯の神経が壊死する

虫歯が進行して歯髄に感染が広がると、歯の神経が壊死するケースもあります。

神経が死んでしまうと、その歯は回復できなくなり、抜歯が必要になります。

早期に治療を受けることで、抜歯を避け、歯を守れます。

歯根に膿がたまる

神経が壊死すると、歯根に膿がたまり、腫れや痛みを引き起こすことがあります。

膿が溜まると、周囲の歯や歯茎にも感染が広がり、治療が複雑になります。

膿がたまる前に治療を受けることで、感染の防止が可能です。

副鼻腔炎を引き起こす

虫歯を放置すると、副鼻腔炎を引き起こすリスクもあります。

上顎の歯の虫歯が進行すると、感染が副鼻腔に広がるため注意が必要です。

副鼻腔炎の症状として、鼻づまりや顔面の痛みをともないます。

虫歯の放置によって治療が長引き、健康に悪影響を与える可能性が高くなります。

顎の骨に炎症が起こる

虫歯が進行し、感染が顎の骨に広がると、骨髄炎を引き起こすケースがあります。

骨髄炎の治療が必要となり、歯を失うリスクも高まります。

顎の骨への感染拡大を防ぎ、歯を守るためには、早期の治療が大切です。

全身の健康に影響をおよぼす

口腔内の感染が血流を通じて全身に広がり、心臓や腎臓などの疾患を引き起こす場合があります。

虫歯の放置は、全身の健康にも悪影響をおよぼす可能性を高くします。

早期発見と治療が、全身の健康を守るために欠かせません。

歯を失う可能性がある

虫歯が進行し、歯の構造が破壊されると、最終的には歯を失うケースもあります。

歯を失うと、見た目や噛む機能に大きな影響を与え、生活の質が低下します。

そのため、歯を失うよりも前に、早期の治療をおこないましょう。

治療費や治療期間が増大する

虫歯を放置することで、進行が進み、治療が複雑になり、時間や費用が増大します。

初期の段階で治療を受けることで、経済的な負担を減らし、治療期間も短縮できます。

虫歯リスクを効果的に予防する方法

虫歯リスクを効果的に予防する方法は、以下の9つです。

  • 正しい歯磨きをおこなう
  • フッ素(フッ化物)入りの歯磨き粉を使用する
  • 歯間ブラシやデンタルフロスを活用する
  • 間食やダラダラ食べを控える
  • 糖分の摂取を控える
  • 唾液の分泌を促す
  • キシリトールを活用する
  • 生活習慣を見直してストレスを溜めないようにする
  • 定期的に歯科検診を受ける

それぞれ解説します。

正しい歯磨きをおこなう

歯ブラシを使って歯の表面を丁寧に磨き、歯垢を取り除きましょう。

とくに、歯と歯茎の境目や歯の裏側を意識して磨くのが大切です。

歯ブラシの角度を歯の表面に対して45度に保つのが推奨されています。(バス法)

また、歯磨き後には舌を軽く磨くことで、口内の細菌を減らす効果があります。

歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯ブラシだけでは届かない場所も清掃しましょう。

フッ素(フッ化物)入りの歯磨き粉を使用する

フッ素(フッ化物)は歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化する効果があります。

フッ素(フッ化物)入りの歯磨き粉を使うことで、虫歯予防にも効果的です。

とくに、歯の再石灰化を助けることで、初期の虫歯の進行を防ぐ効果があります。

歯間ブラシやデンタルフロスを活用する

歯と歯の間に残った食べかすや歯垢を取り除くためには、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。

歯ブラシだけでは届かない部分の歯垢や細菌をしっかり取り除くことが、虫歯予防には重要です。

歯間ブラシは歯と歯の隙間が広い部分に、デンタルフロスは狭い部分に適しています。

歯間の清掃をおこなうことで、虫歯や歯周病のリスクを減少させられます。

間食やダラダラ食べを控える

食事と食事の間隔が短いと、口腔内に常に食べ物が残り、細菌が増殖しやすくなります。

昼食と夕食の間に間食を繰り返す習慣があると、口腔内のpHが酸性になり、歯のエナメル質が溶けやすくなります。

間食を減らし、ダラダラ食べを避けることで、虫歯リスクの減少が可能です。

もし間食を避けられない場合でも、水でゆすいだりガムを噛んで唾液を分泌させる方法が何もしないよりは有効です。

糖分の摂取を控える

糖分は、虫歯の原因となる酸を生成する細菌の栄養源となります。

糖分を多く含む食べ物や飲み物は、虫歯を引き起こすリスクを大きく増やします。

お菓子やジュースをなるべく避け、食事の中で糖分摂取を減らすのが有効です。

食後に歯を磨くことが難しい場合は、水や無糖のお茶を飲んで口腔内の糖分を減らすことで、虫歯の予防につながります。

唾液の分泌を促す

唾液には自浄作用があり、口腔内を清潔に保つ役割があります。

唾液が減ると、口腔内が乾燥してしまい、虫歯菌が繁殖しやすいです。

ガムを噛んだり、水分をこまめに摂取したりすることで唾液分泌を促し、口腔内の細菌活動を抑える効果があります。

キシリトールを活用する

キシリトールは、虫歯の原因となる細菌の活動を抑制する効果があります。(諸説あり)

キシリトールを含む製品を食後に摂取することで、虫歯菌の活動を減らし、歯の再石灰化を促進できます。

キシリトールは甘さがあり、糖分を控える必要がある場合でも安心して摂取できる代替品として活用が可能です。

さらに、口腔内を湿らせ、口臭の予防にも効果的です。

生活習慣を見直してストレスを溜めないようにする

ストレスは唾液の分泌を減少させ、口腔内の環境を悪化させる場合があります。

リラックスできる時間を持つことや、趣味を楽しむのが大切です。

また、適切な睡眠や運動もストレス軽減に効果的です。

ストレスを管理し、口腔内の健康を守りましょう。

定期的に歯科検診を受ける

定期的に歯科検診を受けることで、虫歯の早期発見と治療が可能です。

歯科医院では、レントゲンを使用して目に見えない初期の虫歯を発見できます。

定期的なクリーニングを受けることで、歯垢や歯石を除去し、虫歯の予防にもなります。

定期的なチェックとクリーニングで、歯の健康を維持しましょう。

【まとめ】虫歯を予防するために定期的な歯科受診を受けよう

虫歯になりやすい人の特徴には、歯磨きが不十分で磨き残しが多い、遺伝的に歯質が弱い
などが挙げられます。

基本的には、正しい歯磨きをおこない、定期的な歯科検診も受けることで虫歯の早期発見にもつながり、予防できます。

将来的に時間と費用を抑えたい方や、虫歯を予防して健康な歯を維持したい方は、歯科医院での定期的なクリーニングがおすすめです。

日常の歯磨きで取り除けない歯垢や歯石などを除去し、虫歯予防をおこなうのがより効果的です。

また、当院では予防歯科に力を入れています。現在歯に違和感を感じている方は、ぜひ岡谷市の歯科医院、山田歯科医院までお気軽にご相談ください。

 

歯科医師
コラム監修者
歯科医師 山田 宏樹
【経歴】
  • 愛知学院大学 歯学部卒(2014年)
  • 愛知県安城市の歯科医院にて医局長として6年間勤務(2014〜2020年)
  • 現在はきしもと刈谷矯正歯科で院長として矯正治療(ワイヤー マウスピース)やその他自費診療を行っている(2020年〜)
  • 山田歯科医院 非常勤

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